一般財団法人 未来を創る財団

"A Brighter Future for the Next Generation" The Outlook Foundation

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フュチャ―+第2号「グローバル中国にどう向き合うか」 秋山 純一(多摩大学名誉教授、公認会計士)

フュチャ―+第2号「グローバル中国にどう向き合うか」に対する新川さんのコメントも読みました。同感ですが、しかし、新川さんも小生も、老人の観察かもしれないと、心配しています。国連の統計によりますと、2012年の中国のGDPは米合衆国の約半分、日本の1.4倍、台湾の17.6倍という経済大国です。その大国とどのように付き合うかは、よく考える必要があると思います。最近、台湾で中国に対する警戒観が高まっていると漏れ聞きましたが、中国の経済規模が台湾のそれに比べて、1990年の2.4倍から2012年には17.6倍になっており、その状況では従来のやり方は通用しません。スピードを別にして、香港は中国の意図通りに中国化すると思います。並行して、あるいは、香港の中国化の後に、中国は台湾の中国化に本格的に取り組むと考える必要があります。米合衆国との関係で、そのスピードは異なると思いますが、中国の目指す方向は変わらないでしょう。我が国の尖閣諸島の問題も、中国の台湾完全支配と密接に関係するでしょう。(小数民族支配についてはここでは述べませんが、中国が現在までにとっている方針は変わらないでしょう。手段は変わるかもしれません。)中国の周辺国は強大な中国とどのように共存するかを考えるしか方法はありません。問題は、どのようにして、中国をその方向に引き込むかです。石井明著「中国国境 熱戦の跡を歩く」(岩波現代全書)によれば、共産党政権となって後の中国は、すべての国境紛争で、中国側から仕掛けているようです。小規模であれば、ためらわず、武力行使も辞さないと思い、対応策を考える必要があるでしょう。
秋山 純一(多摩大学名誉教授、公認会計士)